| 筋力が不足している選手は、不足している筋力をつけるために筋力トレーニングを行うでしょうし、心肺機能が劣っていれば、それを強化するためのトレーニングを行うでしょう。 このようにある体力が不足している場合には、不足している体力を補強するための体力トレーニングを行うことになります。
また、技術的な問題点があれば、その問題の部分を解決するための技術練習を行うことになります。
練習時間の大部分が、この二つのトレーニングに費やされます。
これが一般的な運動選手の練習メニューです。
ところが試合で負けた時に多くの選手や指導者はその原因を心理的なものに求めるようです。
「あがってしまって思ったようなプレイができなかった」、「集中カがなくなってしまって・・・」、「気力負けしてしまった」等、試合後の選手や指導者の反省の言葉の多くは、心理的な問題を指摘しています。
多くの選手や指導者は、試合に負けた時にその敗因が心理的なものであることを認識し、その重要性を理解しているはずなのに、すぐに忘れてしまい、また体力トレーニングや技術のトレーニングに明け暮れます。
何かおかしいとは思いませんか。
もっと不思議なことがあります。
それは、「あの選手は練習中はすばらしいプレイをするのに、試合では全く駄目なんですよ。根性か無いんです。だから試合では使えないんです」といって、優秀な選手を根性が無い選手というレッテルをはって放置している指導者が多くいることです。
体力や技術が劣っている選手にはその問題を解決するためのトレーニングを真剣に行わせるのに、心理的な問題はどうして諦めてしまうのでしょうか。
たしかに、心理的な側面は目に見えないので、わかりにくいし、指導者の多くはその競技種目の経験者なので、技術的な指導が一番得意である。
しかし難しいとは言っても、何が問題なのかがはっきりすれば、解決の方法は必ずあるはずです。
スポーツ心理学者は、この心理的な問題を解決するための方法を研究しており、かなりの成果を上げつつあります。
1984年のロサンゼルスオリンピックで日本期待の選手の多くが心理的な要因で負けたと言われています。
反対に多くのアメリカ合衆国のオリンピック代表選手がスポーツ心理学者の協力を得てメンタルトレーニングを行い成果をあげたと言われています。
日本選手の心理的な強化の必要性が叫ばれ、1985年に日本体育協会にメンタルマネジメントの研究プロジェクトが発足しました。
卓球は日本のメンタルトレーニングの先駆的な役割を果してきましたし、知識の蓄積も多くあります。
これらのノウハウを利用することが勝つための近道なのです。
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